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『失われゆく日本』エバレット・ケネディ・ブラウン(小学館)

『失われゆく日本 黒船時代の技法で撮る』エバレット・ケネディ・ブラウン(小学館)

2018年8月8日初版第1刷発行
254頁




目次(収録作品)

序章 Japan:Endless Discovery
第1章 日本の面影を求めて
第2章 日本とアメリカ、「鏡」の二百年史
第3章 中世「会所」と和の身体感覚
第4章 海から見た日本
第5章 縄文のコスモロジー

著者は、アメリカ人の写真家。
本書は、日本文化についてのエッセーと著者の湿板写真の作品を収めたもの。

いまひとつ浅い。本書でも言及している『逝きし世の面影』『忘れられた日本人』を読むのをおすすめする。

著者は、黒船来航は「侵略」ではなく、その認識は「根拠のない『被害妄想』あるいは『言い訳』」(p.87)だと主張しているが、それはアメリカ側の勝手な言い分である。著者の考えは簡単にいえば、米国は日本を植民地化するような意図はなかったので「侵略」ではない、ということだが、それは違う。砲艦外交で不平等条約を結ばされているのだから、我が国から見ればそれは紛うことなく「侵略」である。(その「侵略」の脅威を感じたからこそ我が国は、その後「富国強兵」に向かったのである。)

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