『ピノッキオの冒険』コッローディ、杉浦明平訳(岩波少年文庫)新書
1958年11月10日初版発行
2000年12月18日新版初版発行
329頁
しゃべる木から作られた操り人形のピノッキオの物語。有名なディズニーのアニメーション『ピノキオ』の原作。
原作は、荒唐無稽でツッコミ所が随所にありおもしろい。これが1880年前半(明治15年前後)に書かれているのは驚きである。大人にもおすすめ。
古い訳だが今も読めるよい訳である。ただ、一部の訳語や言い回しに古臭い所があるが。たとえば、「せっぷん」「ジャケツ」(ジャケット)「フカ」(鮫)等々。
訳については本書に明記がないが、イタリア語からの完訳らしい。
[筆者注]
「ジェッペットがじょうずにむすこの肩におんぶしたとたん(略)」(p.298)
原文は確認していないが、ここは文脈から考えて「おんぶされた」または「おぶさった」等でないとおかしい。
[関連]
『ピノッキオの冒険』カルロ・コッローディ(2016・光文社古典新訳文庫)