2018年
447頁
目次(収録作品)
第1章 会読の形態と原理
第2章 会読の創始
第3章 蘭学と国学
第4章 藩校と私塾
第5章 会読の変貌
第6章 会読の終焉
付録 江戸期の漢文教育法の思想的可能性―会読と訓読をめぐって
儒学の学習のために始まった読書会=会読は、すぐに全国にひろがり、蘭学、国学塾でも採用された。それは身分制社会のなかではきわめて特異な、自由で平等なディベートの場、対等な他者を受け入れ競い合う喜びに満ちた「遊び」の時空でもあった。そこで培われた経験と精神は、幕末の処士横議を、民権運動の学習結社を、近代国家を成り立たせる政治的な公共性を、準備するものでもあった―。具体的な事例をたどり、会読の思想史を紡ぐ傑作!
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[関連]
『江戸の読書会―会読の思想史』前田勉(2012・平凡社選書)
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