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『赤い水曜日―慰安婦運動30年の嘘』金柄憲(文藝春秋)

『赤い水曜日―慰安婦運動30年の嘘』金柄憲(キム・ビョンホン)、金光英実訳(文藝春秋)

2022年
384頁




目次(収録作品)

第1部「慰安婦」とは記憶との闘争
第1章 訴訟の主役、赤いワンピースと革靴の李容洙(イヨンス)
第2章 記憶との闘争、情報公開を請求する
第3章 放棄できない権利、李容洙と吉元玉を刑事告発する
第4章 野心をあらわにした共謀者たち

第2部 信頼できない司法府の判決文
第5章 デタラメな一・八判決文を解剖する
第6章 四・二一のデタラメな判決文、慰安婦も”選出”されるのか?
第7章 崖っぷちのクマラスワミ報告

第3部 国民をだまし、世界をだます聖域化運動
第8章 四〇ウォンで売られた金学順と慰安婦顕彰記念日
第9章 慰安婦被害者顕彰の日と「慰安婦被害者法」
第10章 平和という名の慰安婦像

第4部 三〇年間の慰安婦歪曲、赤い水曜日
第11章 尹美香、そして二五年間の水曜日
第12章 保坂祐二、訴訟をかけてくる
第13章 教科書に載った慰安婦

エピローグ 一五〇〇回目の水曜集会で見えた三〇年間の慰安婦運動問題、正直さこそが答えだ

 著者は、挺隊協が出版した元慰安婦たちの証言集などを仔細に検証し、韓国での法的根拠になっている定義に照らし合わせた場合、彼女たちはみな「日本軍慰安婦被害者」に該当しないことを論証している。つまり、彼女たちは「前借金」を得て、合意の上で娼妓となったのであり、暴力をふるっていたのは彼女たちの雇用主だったことを、彼女たち自身の証言で明らかにしているのだ。
 加害者がいたとすればそれは日本軍ではなく「ひどく貧しい国で自分の子どもを物のように売り渡した父母や、それを商品のように紹介し紹介料を手にしていた業者、そしてそれを性的商品として軍人や多くの男たちから金をせしめていた業者だった」と主張する。
 さらに、「日本軍は慰安所で定められた費用を支払い、性的欲求を解消する顧客にすぎなかった」とし、「慰安婦問題はわれわれが解決しなければならない問題であって、決して他国にその責任を押し付けることではない」と記している。
 韓国でも、金氏のような主張をする学者が出てきたことは非常に好ましいことである。これが、日韓の不毛な歴史論争を終わりに導くことを祈ってやまない.

出典:文藝春秋BOOKS

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