『日本文化史研究』(上下)内藤湖南(講談社学術文庫)
上巻
1976年
209頁
目次(収録作品)
日本文化とは何ぞや(その1)
日本文化とは何ぞや(その2)
日本上古の状態
近畿地方における神社
聖徳太子
飛鳥朝のシナ文化輸入について
古写本日本書紀につきて
唐代の文化と天平文化
弘法大師の文芸
平安朝時代の漢文学
日本の肖像画と鎌倉時代
下巻
1976年
178頁
日本文化の独立
香の木所について
応仁の乱について
日本国民の文化的素質
日本文化の独立と普通教育
大阪の町人と学問
維新史の資料について
日本風景観
日本文化は、中国文化圏の中にあって、中国文化の強い影響を受けながらも、日本独自の文化を形成してきた。著者の日本文化を見る視点は、1つは中国の歴史の専門家として、もう1つは、日本人としての立場から、その本質をするどく洞察する。また、歴史への考察はもとより、書道・水墨画など幅広く日本文化を論じ、歴史家としての知識とその見透しの確かさ、秀れた芸術家としての資性との融合から生れた日本文化論の名著(全2巻)。
出典:講談社BOOK俱楽部