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『皇太子の窓』 E・G・ヴァイニング(文春学藝ライブラリー)

『皇太子の窓』 E・G・ヴァイニング(エリザベス・グレイ ヴァイニング)、小泉一郎訳(文春学藝ライブラリー)

2015年
493頁



「あなたにお願いしたいのは、皇太子殿下のために、今までよりももっと広い世界の見える扉を開いていただきたいということです」

終戦直後の昭和21年から4年間、当時の皇太子(いまの天皇陛下*)の英語の家庭教師を務めた著者・ヴァイニング夫人が、ともに過ごした日々を語りつつ、窺い知れなかった皇室の姿を描き出し、ベストセラーとなった回想録。
作家として活躍し、絶対的平和主義を貫くエーカー教徒あであったヴァイニング夫人。
英語を通じて自由と正義と平和を学び、成長してゆく皇太子の姿を瑞々しい筆致で書き留め、占領下の日本人がいかに生き、新しい道をいかに切り開こうとしたか、マッカーサーや憲法成立過程にも触れながら克明に綴る。
日米の交流の窓となり、懸け橋となったヴァイニング夫人の人柄がにじむ、戦後70年の歩みを振り返るうえでも画期的な一冊。

出典:文藝春秋BOOKS

[筆者注]* 現上皇。

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