スポンサーリンク

『心の習慣―アメリカ個人主義のゆくえ』(みすず書房)

『心の習慣―アメリカ個人主義のゆくえ』 ロバート・N.ベラー(ロバート・ニーリー・ベラー)、R.マドセン、S.M.ティプトン、W.M.サリヴァン、A.スウィドラー 、島薗進・中村圭志訳(みすず書房)

1991年
440頁
定価:5,600円(税別)




目次(収録作品)

序論
1 幸福の追求
2 文化と人物像(キャラクター)——歴史との対話

第一部 個人的生活
3 自己を見出す
4 愛と結婚
5 手を差し伸べる
6 個人主義

第二部 公共的生活
7 社会への参加
8 市民精神
9 宗教
10 国民社会

結論
11 アメリカ文化の変容のために
付論 公共哲学としての社会科学

〈個人主義〉はアメリカン・ライフスタイルの支柱である。“独立独行”や“セルフ・ヘルプ”が彼らの美徳であり、カウボーイやハードボイルドの探偵など、社会の悪と孤独に闘う〈自由〉のヒーローもそこから生まれた。

しかしいま、個人主義はミーイズムとほぼ同義語になり、この負の側面だけが“癌的な増殖”を続けているように見える。大半の問題は個人の好みと選択の問題に還元され、人々は孤立化し、不安や孤独からセラピーに助けを求める。〈個人〉と〈社会〉の関係を考えるための言葉は失われつつある……

本書はビジネスマンやセラピストなど、アメリカ中産階級の人々200人余りにインタビューをし、家族、仕事、宗教、地域活動などの具体的な物語を抽出する。そしてそこに現われた人生観や願望を読み解き、彼らがアメリカの文化的伝統——共和主義と聖書と個人主義の系譜——をどう継承しているか、どう失ったかを探る自己理解の書である。

〈心の習慣〉とは、フランスの社会哲学者ド・トクヴィルが名著『アメリカの民主主義』で用いた表現である。本書は、この言葉を鍵に現代アメリカ文化を分析し、その深さと複雑さを理解させてくれるとともに、明日の日本にとって重要な問題を示唆するだろう。

出典:みすず書房公式サイト

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Secured By miniOrange