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『ラフカディオ・ハーン著作集 第4巻 西洋落穂集』(恒文社)

『ラフカディオ・ハーン著作集 第4巻 西洋落穂集』ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)、 篠田一士・千石英世・寺島悦恩訳(恒文社)

月報あり。
1987年9月20日初版発行
548頁




目次(収録作品)

王の牧歌
霊に交わりて―「インクワイヤラー」紙の記者、その父と霊の交信をする
ナンシー・サイクス―ある偉大な女優が演ずるロンドンの緋色の女
パトロン制度―襤褸、天才、金についての試論
薄絹を脱ぎし美女―心邪なる記者が画家のスタジオで見たものは
墓石
畜殺の街
無宿人―イースト・エンドの夜の宿なしの生活
ハセルダーマ
ギレアド=バルサム―悪臭の工場の、とある昼下がり
競売
黒人の寄席演芸―ロー街の芸人たち
塚を築いた人びと
巨人と小人―ピグミーとモンスター
フォレスト将軍の葬儀
メンフィスからニューオーリンズへ―ミシシッピー河下流一瞥
熱帯の入口にて
南部
ロス・クリオロス
雨のニューオーリンズ
ニューオーリンズ
ニューオーリンズからの手紙
ある苛酷な物語
ニューオーリンズの通りの奇妙な命名法―あるいは、クレオール語の小唄
教育における想像力
精神文化の両極
科学と教育
頭のなかの辞書
言語学習における目の効用、耳の効用
外国語の問題
言語学者としての伝道師
進化論的歴史
ハワード記念図書館―チャールズ・ダドレイ・ウォーナーからの手紙
驚くべき事実と恐ろしい夢
人類の先駆者
アリの消息
民俗学の理論
天体地質学
懐疑論のあれこれ
新しい理論と古い理論
ある哲学
記憶
「怪談」
神智学
現代の迷信
ホランド博士の『不死』
不死
『アジアの光』の影
共和国 古代と現代
大国の未来
精神錯乱に関する多様な見解
自由思想の狂態
「ロバの行く道を行け」
催眠術とニヒリズム
失われた音楽
音楽についてギリシア人が知っていたこと
『メフィストフェレス」
リスト
トワレグ族
シディ・アブデルカデル・エル・ジェラニ
マーディの正統
ユダヤ人!(ラサール)
タルマッド瞥見
ユダヤ式葬儀覚え書
舞台に見るユダヤ人
西インド諸島クレオール語の諺についての覚え書
クレオール人の医師―ルイジアナの奇妙な医薬
ニューオーリンズ博覧会―日本の展示物
ニューオーリンズに見る東方の国
ニューオーリンズでのメキシコ展
東洋の珍しき品々
珍しいものを探す人の覚え書
ニューオーリンズの政府展示品
東洋のソロモン物語
ストラーコシュ・オペラ座の思い出
新しいナポレオンの肖像
女と馬
人肉嗜食奇譚

本書は、ラフカディオ・ハーンのアメリカでの新聞記者時代の記事(作品)をまとめた、アルバート・モーデル編『Occidental Gleanings』(全2冊)を邦訳したもの。全訳ではなく、約八割が訳出されている(p.541)。

霊媒師、墓石業、畜殺場等を取材し書かれた記事や、ニューオーリンズ、イスラム教、クレール、教育等々について広範に論じた文章が収められている。興味深い所がいくつか散見されはするが、全体的にはいまひとつ精彩を欠く。ハーンの論説やエッセーに興味がある人には、本著作集の第2巻をおすすめする。

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