『ミーチャの恋・日射病 他十篇』ブーニン、高橋知之訳(岩波文庫)
2025年
384頁
目次(収録作品)
日射病
イーダ
最後の逢引
明けのいなづま
古い港
愛の文法
見知らぬ友
夜の海で
聖者たち
命の盃
きょうだい
ミーチャの恋
「文字通り貫かれたのだ。この恐るべき日射病に、甚だしい愛に、甚だしい幸福に!」――亡命ロシア人作家イワン・ブーニン(1870-1953)は人間を捕らえる愛の諸相を精緻な文体で描いた。見知らぬ女性との一夜の記憶が鮮やかさを増す「日射病」、初恋の歓喜が嫉妬の情に蝕まれていく「ミーチャの恋」など、作家が自ら編んだ中短篇集。
本書表紙(カバー)より