『余暇と祝祭』ヨゼフ・ピーパー、稲垣良典訳(講談社学術文庫)
1988年
120頁
定価:500円(税別)
目次(収録作品)
1 西洋文化の基礎としての余暇
2 絶対化された労働
3 余暇の本質
4 真の余暇を実現するために
付説 プロレタリアおよび非プロレタリア化について
余暇とは、労働に従事している人間に労働以外の有意義な活動の場を与えること、真実の余暇を持つ可能性を開いてやることである。本当の余暇は無為でなく、まさしく活動である。どのような行為で余暇をみたすべきか、それこそが中心問題である。本当の意味での余暇の実現とは、余暇の本質である祭りをいわい、礼拝することにある。つまり、祝祭を可能にするものがそのまま真実の余暇を可能にすると説く、余暇論に地平をひらく好著。
出典:講談社BOOK俱楽部