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『武士道』新渡戸稲造(岩波文庫)

『武士道』新渡戸稲造、矢内原忠雄訳(岩波文庫)

1938年10月15日初版発行
1974年11月18日改版発行
159頁




著者は、教育家、農政学者ほか。(1862-1933)

本書は、『Bushido: The Soul of Japan』の邦訳。

日本人が明治期に、我が国の文化や思想を英語で著した有名な本は3つあるが、本書はそのなかで一番有名なもの。
(あとの二つは、内村鑑三『代表的日本人』と岡倉天心『茶の本』。)
武士道とは何か、を東西の歴史や文学などの該博な知識を傾けて「西洋」に向け論じている。

本書の訳文は堅苦しい。所々は名調子でよいのだが、ただ読みづらいだけの箇所も多い。筆者は、”現代語訳”のものを読むのがよいと思う。レビューでは『武士道』(PHP文庫)が評価が高い。

[関連]
『武士道』新渡戸稲造、岬龍一郎訳(2005・PHP文庫)
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[筆者注]
(p.32)
「仏教の与え得ざりしものを、神道が豊かに供給した。神道の教義によりて刻みこまれたる主君に対する忠誠、祖先に対する尊敬、ならびに親に対する孝行は(略)

「主君に対する忠誠」「親に対する孝行」は、神道ではなく、儒教の教えではないだろうか。

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