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『ラフカディオ・ハーン著作集 第1巻』(恒文社)

『ラフカディオ・ハーン著作集 第1巻 アメリカ雑録』 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)(恒文社)

月報あり。
1980年7月10日初版発行
473頁




目次(収録作品)

杉の間(The Cedar Closet)仙北谷晃一訳
大めがね(Giglampz)池田美紀子訳
皮革製作所殺人事件(Violent Cremation)平川祐弘訳
ヴァレンタインの日に思う(Valentine vagaries)平川祐弘訳
さまよえる亡者たち(The Restless Dead)牧野陽子訳
奇妙な体験(Some Strange Experience)河島弘美訳
小鳥店での夢想(A Bird Store Reverie)牧野陽子訳
人間遺体の利用に関する覚え書(Notes on the Utilization of Human Remains)河島弘美訳
古代における娼婦の世界(The Demi-Monde of the Antique World)仙北谷晃一訳
毒殺の歴史(The Poisoners)河島弘美訳
堤防の生活(Levee Life)仙北谷晃一訳
ドリー 波止場の牧歌(Dolly-An Idyl of the Levee)平川祐弘訳
バンジョー・ジムの物語(Banjo Jim’s Story)平川祐弘訳
蝶の幻想(Butterfly Fantasies)仙北谷晃一訳
霜の幻想(Frost Fancies)仙北谷晃一訳
尖塔に登って(Steeple Climbers)河島弘美訳
音楽倶楽部でのロマンティックな出来事(A Romantic Incident at the Musical Club)仙北谷晃一訳
貧しい暮しのスケッチ(Some Pictures of Poverty)河島弘美訳
顔の研究(Face Studies)河島弘美訳
噓の進歩(Progressive Lying)河島弘美訳
率直さ(Frankness)河島弘美訳
詐欺(Frauds)河島弘美訳
メフィストフェレスの徒(A Mephistophelian)仙北谷晃一訳
成功をめぐる幾つかの断想(Something About Success)仙北谷晃一訳
夢魔ならびに夢魔伝説(Nightmare and Nightmare Legends)平川祐弘訳
想像力芸術の哲理(Philosophy of Imaginative Art)池田美紀子訳
サブハドラ(Subhadra)池田美紀子訳
死せる妻(The dead wife)池田美紀子訳
聖ブランダンのクリスマス(St. Brandan’s Christmas)池田美紀子訳
ビダサリ(Bidasari )仙北谷晃一訳
破られた手紙(Torn Letters)池田美紀子訳
三つの夢(Three dreams)池田美紀子訳
地獄の口に咲いた一輪の百合(A Lily in the Mouth of Hell)平川祐弘訳
ハメルンの笛吹き(The Piper of Hamelin)平川祐弘訳
サンマロ(Saint Malo)池田美紀子訳
楽園(The Garden of Paradise)仙北谷晃一訳
ギュスターヴ・ドレ(Gustave Doré)池田美紀子訳
ドレの『大鴉』(Doré’s Raven)池田美紀子訳
星の生命(The Life of Stars)河島弘美訳
太陽系の運命(The Destiny of Solar Systems)河島弘美訳
「生命法則」の大問題(The Great “I AM”)池田美紀子訳
調和と妥協の論理(A Concord Compromise)池田美紀子訳
クレオール方言(The Creole Patois)牧野陽子訳
クレオール文学覚え書(Some Notes on Creole Literature)牧野陽子訳
クレオールの学問的価値(The Scientific Value of Creole)牧野陽子訳
クレオール方言略記(A Sketch of the Creole Patois)牧野陽子訳
ケーブルの物語の舞台(The Scenes of Cable’s Romances)河島弘美訳
ニューオーリーンズ最後のフェンシング師範(The Last of the New Orleans Fencing Masters)河島弘美訳
最後のヴードゥー教徒(The Last of the Voudoos)平川祐弘訳
ニューオーリーンズの迷信(New Orleansd Superstitions)平川祐弘訳
西インド諸島における混血人種考(A Study of Half-Breed Race in the West Indies)牧野陽子訳
西インド諸島―肌色の多様なその社会(West Indian Society of Many Colorings)牧野陽子訳
日本への冬の旅(A Winter Journey to Japan)仙北谷晃一訳

本書は、ラフカディオ・ハーンのアメリカでの新聞記者時代の記事(作品)をまとめた、アルバート・モーデル編『An American miscellany』(全2冊)を邦訳したもの。原著には、143篇収められているそうで、本書には53篇が収められているので選んで編集して一書としたものだろう。序文は省略されている。

「尖塔に登って」「貧しい暮しのスケッチ」が、中々よい。ただ、本書はハーンの優れた他書より見劣りする。クレオールについての文章も『仏領西インドの二年間』の方がずっと面白く質が高い。

[筆者注]
(p.335)「死んだ天体をえた抱ままでいる」。「抱えた」の誤植か。
(p.420)「泥試合」。泥仕合の間違い。

(※アマゾンのページにある「新品/中古品の出品を見る」や「中古品の出品」や「すべての出品を見る」等のリンクから詳細を確認してください。商品ページのものと実際に販売している版などが異なる場合があるので注意。)

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