『忘却のための記録―1945-46 恐怖の朝鮮半島』清水徹(ハート出版)
2014年
296頁
目次(収録作品)
第1章 運命の岐路
第2章 亡国の民
第3章 マダム・ダワイ
第4章 民族受難
第5章 落ち穂
第6章 生存の条件
第7章 この世の地獄
第8章 早春の哀歌
第9章 ああ、三十八度線
北朝鮮の凍土に寂しく眠る数万の御霊に捧げる
物語のはじまりは昭和20年8月9日。
ソ連は日ソ中立条約を破棄して、侵攻を開始。鉄道員の父を持つ中学生の徹少年は、朝鮮北部吉州で終戦を迎えた。
終戦後もなお続くソ連軍の侵攻。徹少年一家も避難のため朝鮮南部を目指すが、
途中でソ連軍によって足止めを食らう。爆撃、復讐、襲撃、略奪、強姦、飢餓、極寒、病気そして脱出
過酷な運命の中で、祖国日本への生還を目指す引揚者の労苦を少年の目で描写。
いまなお朝鮮の凍土に眠る、望郷の想いを果たせなかった無念の日本人の御霊に捧げる慟哭の書朝鮮引き揚げ体験記、30年以上の時を経て復刻!
アマゾン商品説明より
本書は、(おそらく)『忘却のための記録―北鮮の凍土に眠る同胞に捧げる』(1980・精文館書店)を改題して、復刊したもの。
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『普及版 忘却のための記録─1945-46恐怖の朝鮮半島』清水徹(2022・ハート出版)新書