『多神教と一神教―古代地中海世界の宗教ドラマ』本村凌二(岩波新書)
2005年
221頁
目次(収録作品)
プロローグ 神々とともに生きる古代―ポンペイを歩く
第1章 「死すべき人間」と神々―メソポタミアの宗教
第2章 来世信仰と一神教革命―エジプトの宗教
第3章 神々の相克する世界―大文明の周縁で
第4章 敬虔な合理主義者たち―ギリシアの宗教
第5章 救済者として現われる神―ヘレニズムの宗教
第6章 普遍神、そして一神教へ―神々はローマ帝国にそそぐ
エピローグ 宗教と道徳
五千年前,メソポタミアの人々は死を恐れ神々を畏怖した.エジプト人は来世の安楽を求め,ギリシア人は不死の神々と合理的思考を両立させた.神の正義を求めるカナンの民,多くの神を取り込んだローマ人.古代地中海世界に興亡した多神教社会のなかで,一にして力ある神はどのように形づくられたか.壮大なスケールで描く宗教的心性の歴史.
出典:岩波書店公式サイト