『田中小実昌ベスト・エッセイ』田中小実昌、大庭萱朗編(ちくま文庫)
2017年
380頁
目次(収録作品)
スリコギはこまる 言葉の顔 女家族の中でのボク 優雅な仲間たち 路地に潜む陽気な人びと シイ子のこと おしめり危険地帯 ジプシー・ローズをしのぶ セックスにマメな女の構造は? 東京乗合自動車 おいしい水道の水 ブレーメンふらふら 題名に苦労した「怒りと響きの戦場」 ジャリがおもしろがる”おとなの映画” 呉の「とうせんば」 ぼくのB級映画館地図 コトバというのがわからない ぼくのお師匠さん 翻訳あれこれ 親友・ジョーイ 哲学ミステリ病 如是閑と蘇峰 ぼくは題名はいらない 勤労奉仕から動員へ 父と特高 ハミだした両親 濃いインキの手紙 昭和19年…〈抄〉 G線上のアリァ〈抄〉 張っちゃいけない親父の頭 やくざアルバイト 横田基地のバンブダンプ 不動産屋、そして医学研究所 葬式はしない
牧師の家に生まれ、戦争では死にかけ、東大に入学しながらストリップ劇場に転がり込んだ男、田中小実昌、通称コミさん。香具師をやったり、米軍基地で働いたりしながら翻訳や創作を始め、いつの間にか直木賞作家に…?!そんなコミさんの、人に優しく「物語」に厳しいエッセイを精選。入門編にして決定版!コミさんの「目」は、今も輝きを失っていない。
出典:筑摩書房公式サイト