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「神とともにあり」高村光太郎

神とともにあり

「犬と某々国人入るを許さず」と
おのが生れた土地の公園に書き出されて
それでも黙つてゐたのはつい昨日の事だ。
日本一たび起つて米英蘭を撃つ。
大東亜圏内に今かかる横暴の文字無し。
天上天下、
アジヤの住民アジヤを護り、
アジヤの良民アジヤをたのしむ。
これを非とする神は此の世にいまさぬ。
これを非とする理不尽は唯彼等の我慾だ。
世界の選良と思ひ上つた彼等の夢が
逐はれた彼等を歯がみさせる。
昔日の非道に未練をすてない
米英蘭の妄執断じて絶つべし。
大東亜の同胞われら日本の義を知り、
われらの神とともに彼等を撃つ。
公明天日の如きわれらの理念と
無比の武力と甚深の文化と
今や世界の蒙昧をひらくのみだ。



出典:『高村光太郎全集 第3巻』(筑摩書房)。新漢字に改める。
※高村光太郎の著作権は消滅している。

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