2008年
405頁
目次(収録作品)
- ピエロ伝道者
- FARCEに就て
- ドストエフスキーとバルザック
- 意慾的創作文章の形式と方法
- 枯淡の風格を排す
- 文章の一形式
- 茶番に寄せて
- 文字と速力と文学
- 文学のふるさと
- 日本文化私観
- 青春論
- 咢堂小論
- 堕落論
- 堕落論〔続堕落論〕
- 武者ぶるい論
- デカダン文学論
- インチキ文学ボクメツ雑談
- 戯作者文学論――平野謙へ・手紙に代えて――
- 余はベンメイす
- 恋愛論
- 悪妻論
- 教祖の文学――小林秀雄論――
- 不良少年とキリスト
- 百万人の文学
1946(昭和21)年4月に発表された「堕落論」によって、坂口安吾(1906‐1955)は一躍時代の寵児となった。作家として生き抜く覚悟を決めた日から、安吾は内なる〈自己〉との壮絶な戦いに明け暮れた。他者などではない。この〈自己〉こそが一切の基準だ。安吾の視線は、物事の本質にグサリと突き刺さる。(解説=七北数人)
本書表紙(カバー)より
[関連]
『日本文化私観―坂口安吾エッセイ選』(講談社文芸文庫)
『日本文化私観』坂口安吾(2011・中公クラシックス)
『堕落論』坂口安吾(2007・角川文庫)