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『心の哲学―心を形づくるもの』ティム・クレイン(勁草書房)

『心の哲学―心を形づくるもの』ティム・クレイン、植原亮訳(勁草書房)

2010年
282頁




目次(収録作品)

第一章 心
 1 心の哲学と心的現象の研究
 2 パースペクティブと視点
 3 パースペクティブとその対象
 4 志向性概念と内包概念の起源
 5 有向性と志向的対象
 6 アスペクト形態と志向的内容
 7 志向性の問題
 8 志向性の構造

第二章 身体
 9 心身の相互作用
 10 実体・性質・出来事
 11 心的因果の「理解可能性」
 12 物理学と物理主義
 13 二元論者にとっての心的因果の問題
 14 同一説
 15 還元主義
 16 同一説に抗して――反還元主義
 17 非還元的物理主義にとっての心的因果の問題
 18 創発
 19 心身問題の源泉としての物理主義
 20 心身問題を解決すると心について何が分かるのか

第三章 意識
 21 意識的なものと無意識的なもの
 22 志向的なものと質的なものの区別
 23 クオリア
 24 身体感覚の志向性
 25 強い志向説と弱い志向説
 26 物理主義・意識・クオリア
 27 説明ギャップ
 28 知識論法の検討
 29 ゾンビたち
 30 意識を説明する見通し

第四章 思考
 31 思考と信念
 32 意識と信念
 33 命題的態度
 34 命題的態度テーゼ
 35 事象態度と言表態度
 36 内在主義と外在主義
 37 外在主義擁護論
 38 直示的思考
 39 思考を説明する見通し

第五章 知覚
 40 知覚の問題
 41 錯覚論法
 42 志向性の一形態としての知覚
 43 知覚経験の現象的特性
 44 逆転スペクトル、逆転地球
 45 非概念的なものとしての知覚

志向性とは心が対象に向けられているということであり、心的現象の本質的な特徴である。心を科学的に位置づけようとする物理主義的還元が全盛を迎えているなか、本書では志向性という概念を通して日常的な観点と連続した形で心的現象を哲学的に明確化し、意識や知覚とはどのような心的現象なのかという心の十全な理解への道を示す。

出典:勁草書房公式サイト

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