『貧困の放置は罪なのか―グローバルな正義とコスモポリタニズム』伊藤恭彦(人文書院)
2010年
298頁
定価:3,200円(税別)
目次(収録作品)
序章 貧困に苦しむ人々と私たちグローバルな正義の課題
一 世界の貧困の実態
二 貧困撲滅に向けて
三 グローバルな正義とコスモポリタニズム
第一章 貧困の放置は罪なのか貧困の撲滅をターゲットとするグローバルな正義
一 はじめに
二 日常生活に潜む新マルサス主義
三 日常生活に潜むリバタリアニズム
四 日常生活に潜むナショナリズム
五 まとめ
第二章 シャンパングラスと暴力グローバル資本主義改革を目指す正義
一 はじめに
二 格差と暴力
三 構造的不正義とグローバル資本主義
四 グローバルな分配的正義
五 まとめ
第三章 正義を実践するグローバルな正義と国際公共政策
一 はじめに
二 ODA政策の改革
三 グローバルな税制の可能性
四 グローバル資本主義の改革
五 まとめ
第四章 コスモポリタニズムの倫理とグローバルな正義――改革と共生への希望
一 はじめに
二 共生の思想としてのコスモポリタニズム
三 グローバル資本主義、グローバルな正義、コスモポリタニズム
グローバリズムの影で過酷さを増す世界の貧困と格差。その解消のために、富裕国に住む我々にはいかなる義務があるのか。拡がりを見せるグローバル・ジャスティスの議論から丹念に説き起こす、比類なき熱き思考。著者渾身の一作。 日本公共政策学会学会賞(著作賞)受賞。
出典:人文書院公式サイト