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『樹影』佐多稲子(講談社文芸文庫)

『樹影』佐多稲子(講談社文芸文庫)

1988年
398頁




目次(収録作品)

樹影

被爆地長崎。敗戦後3年目の夏、華僑の女柳慶子と画家麻田晋は出遭った。原爆病に脅かされる2人はいたわり合い、自らの生を確かめるように愛し合い、10数年の苦痛の果てに死んで行った。著者の故郷長崎の、酷く理不尽な痛みを深い怒りと哀惜をこめて強靱に描く。原爆を告発した不朽の名作。野間文芸賞受賞。

出典:講談社BOOK俱楽部

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