『日本人の自伝19 横山大観・三宅克己・山田耕筰』(平凡社)(全23巻・別巻2巻)
1982年
520頁
目次(収録作品)
『大観自叙伝』横山大観
『思い出づるまま』三宅克己
『自伝 はるかなり青春のしらべ』山田耕筰
横山大観は茨城県出身の日本画家。東京美術学校で美術評論家・岡倉天心らに師事し、菱田春草らとともに学んだ。岡倉を中心とした美術家団体・日本美術院の設立に参加し、菱田春草とともに「朦朧体」という線描を抑えた新しい描法を編み出した。《大観自叙伝》は、保守的風潮の強かった日本画壇に敢然と立ち向かい、自己の信ずる道に邁進する著者の激情が描かれるとともに、岡倉天心や日本美術院の同志たちとの温かい交情がにじみ出た自伝である。
三宅克己は徳島県出身の水彩画家。アメリカのイェール大学付属美術学校などに学び、日本各地はもちろん、ヨーロッパ、アメリカ、中国などに渡って各地の風景画を描き続けた。また、写真術にも明るく、『写真のうつし方』などを著した。《思い出づるまま》は、水彩画の先駆者として時代の主役を務めた著者の若々しい日々や、海外で初めて目にした各地の自然美への感動が描かれた、よどみなくすっきりとした自伝である。
山田耕筰は東京出身の作曲家・指揮者。童謡『赤とんぼ』の作曲者として有名。東京音楽学校で声楽を修めたのち、ドイツ留学し、ベルリン高等音楽学校で作曲を学んだ。以後、日本で西洋音楽普及に努めるとともに、国際的にも精力的に活動した。《はるかなり青春のしらべ》は、ドイツ留学時代までの青春の記述であり、日本の近代音楽のパイオニアとして突き進む著者の若々しい姿が、多彩なエピソードとともに描かれている。eBookJapan 商品説明より
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