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『大隈重信自叙伝』(岩波文庫)

『大隈重信自叙伝』早稲田大学編(岩波文庫)

2018年
528頁



日本の近代化を推進した大隈重信(1838‐1922)の回顧談から自伝的な記述を編集・収録。生い立ち、幕末佐賀藩における少壮時代、空理空論を排して「活学」を志向した青年期、新政府での活躍、征韓論政変、政界からの「追放」、東京専門学校と立憲改進党の創設などの回顧から、当時の混沌とした政情と、政策決定の裏面が浮かび上がる。

本書表紙(カバー)より


目次(収録作品)

Ⅰ 生立ちから征韓論政変まで
一 少壮時代の教育と境遇――書生時代の事情
二 生立ちと義祭同盟
三 形勢一変と藩主閑叟
四 英学研究と商人との連携
五 長州再征と国事奔走
六 大政奉還と佐賀藩の帰趨
七 新政府に加わる――外交の初陣
 1 明治政府における外交の意義
 2 列藩代表者による長崎管理と耶蘇教問題の惹起
 3 耶蘇教問題をめぐる英公使パークスとの対決
八 横須賀恢復,軍艦兵器買入,江戸平定等の諸問題
九 財政に関する外交
十 進歩主義と保守主義の消長
 1 保守主義者たちとの対決
 2 鉄道敷設・電信架設・外債募集をめぐる紛争
 3 参議への就任
 4 藩政改革の矛盾
 5 薩摩・長州・土佐藩首脳の上京
十一 廃藩置県
十二 遣外使節と留守政府
 1 欧米使節派遣と留守政府との約定
 2 島津久光の説得
 3 留守政府首脳と大蔵省との対立
十三 征韓論政変
 1 遣外使節団の留守政府に対する不満
 2 留守政府における征韓論提起の政治的意味
 3 征韓論政変へ

Ⅱ 東京専門学校開校前後まで
一 台湾出兵と西南戦争
二 開化政策の推進と明治十四年の政変
三 東京専門学校と立憲改進党の創設

Ⅲ 過去を顧みて――追懐談・追懐文
一 我輩は慈母によりて勤王家となる
二 余は如何に百難を排して条約改正の難局に当りたる乎
三 爆弾当時の追懐
四 〔立憲政治の歩みと内閣更迭〕
五 〔早稲田大学創立三十五年紀念式典演説〕

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