『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』ジュリアン・ジェインズ、柴田裕之訳(紀伊國屋書店)
2005年
637頁
目次(収録作品)
序章 意識の問題
第一部 人間の心
第1章 意識についての意識
第2章 意識
第3章 『イーリアス』の心
第4章 <二分心>
第5章 二つの部分から成る脳
第6章 文明の起源
第二部 歴史の証言
第1章 神、墓、偶像
第2章 文字を持つ「二分心」の神政政治
第3章 意識のもと
第4章 メソポタミアにおける心の変化
第5章 ギリシアの知的意識
第6章 ハビルの道徳意識
第三部 <二分心>の名残り
第1章 失われた権威を求めて
第2章 預言者と憑依
第3章 詩と音楽
第4章 催眠
第5章 統合失調症
第6章 科学という占い
人類が意識を持ったのは、今からわずか3000年前のことだった。古代文明は、右脳に囁かれる神々の声に従った<二分心>の者たちが担ったのだ――
人類が意識を持つ前の人間像を初めて示し、豊富な文献や遺物を駆使して「意識の誕生」をめぐる壮大で大胆な仮説を提示する……哲学・心理学、歴史解釈をはじめ多方面で論議を呼んだ画期作、堂々の刊行。出典:紀伊國屋書店公式サイト
『The Origin of Consciousness in the Breakdown of the Bicameral Mind』(1976)の翻訳。