2009年
251頁
目次(収録作品)
第1章 生命の木の下で(ドゴンへの道/メーコック・ファームの昼と夜)
第2章 日付けのない日記
第3章 青春の文学者たち(ぼくらの「アンクル」小林秀雄/中原中也の不在証明/やさしさの哲学/夢の正体/韓国と日本の伝統芸能/真贋/白洲さんにとっての近江)
人類発祥の地、アフリカで出会った原始的神話を今に伝える民族、タイで訪れた麻薬療養所の壮絶な日々、小林秀雄、中原中也など影響を受けた文学者たちへの想い、そして日本の行く先まで――。移り行く日々の中で、知の巨人が残す日本へのメッセージ。世界的な免疫学者であり、当代随一のエッセイストが病に倒れる以前に綴った珠玉の随筆集。
アマゾン商品説明より
本書は、『懐かしい日々の想い』を約半分に編集・改題して文庫化したもの。
著者は、免疫学者・エッセイスト。(1934-2010)
本書は、著者のエッセーを一書にまとめたアンソロジー。
アフリカのマリ共和国の視察とタイの麻薬療養所を訪れたことを綴った文章(第1章)が特に興味深くよい。
[筆者注]
(p.72)「中日戦争」。「日中戦争」の間違い。(意図的に「中日」としているのかもしれないが、それはおかしい)
[関連]
『懐かしい日々の想い』多田富雄(2002・朝日新聞社)単行本
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