『想像するちから―チンパンジーが教えてくれた人間の心』松沢哲郎(岩波書店)
2011年
240頁
目次(収録作品)
プロローグ―心、ことば、きずな
第1章 心の歴史学
第2章 生活史―人間は共に育てる
第3章 親子―人間は微笑み、見つめ合う
第4章 社会性―人間は役割分担する
第5章 道具―認識の深さ
第6章 教育と学習―人間は教え、認める
第7章 ことばと記憶―トレードオフ
第8章 想像するちから―絶望するのも、希望をもつのも、人間だから
長めのエピローグ―進化の隣人に寄り添って
人間とは何か.それをずっと考えながら,日本で,アフリカで,チンパンジーと寄り添うようにして研究を続けてきた.彼らには人間の言語のようなことばはない.けれども,彼らなりの心があり,ある意味で人間以上に深いきずながある.進化の隣人を知ることで到達した人間観を,三十余年に及ぶ研究の集大成として語りつくす.
出典:岩波書店公式サイト