『旧聞日本橋』長谷川時雨（岩波文庫）
1983年
425頁
目次（収録作品）
町の構成
大丸呉服店
木魚の配偶
お墓のすげかえ
西洋の唐茄子
最初の外国保険詐欺
明治座今昔
大門通り界隈一束
鬼眼鏡と鉄屑ぶとり〔ほか〕
大江戸の名残り濃い明治初年の日本橋界隈の風俗・世態人情を繊細な筆致で活写した自伝的回想。劇作家・長谷川時雨が生れ育った日本橋の人と町を鮮やかに描いた本書は、一つの時代の光と影をきめこまかく伝える証言でもある。父・深造の手になる江戸市中の風俗画文を多数収録。（解説＝前田愛）
本書表紙（カバー）より