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『大東亜戦争肯定論』林房雄(中公文庫)

『大東亜戦争肯定論』林房雄(中公文庫)

2014年11月25日初版発行
509頁




目次(収録作品)

第1章 東亜百年戦争―約一世紀つづいた「一つの長い戦争」
第2章 薩英戦争と馬関戦争―予想を越えた日本の抵抗力
第3章 明治維新と英仏謀略戦―坂本竜馬スパイ説
第4章 征韓論―抑えられた出撃論
第5章 武装せる天皇制―未解決の宿題
第6章 日清戦争と三国干渉―「日本の悲壮な運命」
第7章 日露戦争の推進者―日本の「右翼」の源流
第8章 右翼とファッシズム―日本にはファッシズムはなかった
第9章 ホーマー・リー氏の日米必戦論―日米戦争開始期についての一つの傍証
第10章 朝鮮併合―ナショナリズムには牙がある
第11章 条約改正―日本は五十六年間不平等条約の下に苦しんだ
第12章 昭和動乱の思想的背景―大川周明と北一輝
第13章 満州事変の序曲―張作霖爆殺事件
第14章 内政派と外政派―外政派の爆発としての柳条溝謀略
第15章 日中戦争への発展―「東亜連盟」の理想と現実
第16章 昭和維新―間にあわなかった「敵前作業」
第17章 大東亜戦争開戦―破れて悔いなき戦争
第18章 ナショナリズムには牙がある―ネールの警告
第19章 日本・アジア・世界―未来へのかすかな見通し
あとがき
解説 保阪正康

戦争を賛美する暴論か? 敗戦恐怖症を克服する叡智の書か? 「中央公論」誌上発表から半世紀、当時の論壇を震撼させた禁断の論考の真価を問う。〈解説〉保阪正康

出典:中央公論新社公式サイト


著者は、小説家・評論家。(1903-1975)

わが国は幕末から100年にわたり欧米列強の「脅威」と戦ってきた。それを「東亜百年戦争」として捉え、大東亜戦争(太平洋戦争)敗戦は、その終結であったとして論じるのが主な内容。

書名は刺激的だが、まっとうな論説。近現代史を学びたい人には、なかなかよい。
上述の通り「東亜百年戦争」を論じていて、書名の大東亜戦争「肯定」の部分の論述は薄い。

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