『喜びはどれほど深い?―心の根源にあるもの』ポール・ブルーム(インターシフト)
2012年
304頁
目次(収録作品)
はじめに 人間であることの核心
第1章 見えない“本質”がそこにある-喜びの本質
第2章 魂のお味はいかが?-食の喜び
第3章 魅力の正体ってなに?-愛とセックスの喜び
第4章 有名人の着た服が高額で売れるわけ-物を愛する喜び
第5章 なぜアートに魅せられるのか?-芸術・スポーツの喜び
第6章 空想の役割-想像の喜び
第7章 怖いモノ見たさの謎を解く-安全と苦痛の喜び
第8章 科学と宗教、限りなさと畏怖-超越する喜び
喜び=痛み 空想=現実
苦痛にすら喜びを感じ、空想と現実を行き来する超ヘンな生き物=ヒト。 その心の根源を、数々の賞を受賞している心理学の旗手が解き明かす。人間とは奇妙な生き物だ。苦痛や恐怖にすら喜びを感じたり、空想のできごとに手に汗握り、涙を流したりする。
本書はそんな不可思議な人間心理を、「本質主義(エッセンシャリズム)」という視点から読み解く。
本質主義とは、「見た目ではわからない<本質>がものには宿っている」という認識のこと。これは人間ならではの性向であり、私たちの心の奥深くにひそみ、社会・文化をかたちづくる。本書はそのことを、さまざまな「喜び」というテーマで解読していく。・・食・愛・セックス・芸術・スポーツ・想像・苦痛・科学・宗教etc
読者はこうしたものに複雑な喜びを覚える人間ならではの心の深みへと導かれるだろう。・なぜ、喜びに苦痛を、苦痛に喜びを感じるのか?
・なぜ、仮想現実をつくり、そこに現実以上の喜びを感じてしまうのか?
・想像力・創造力はどこから生まれるのか?・魅力の正体とはなにか?
・ホラー映画など怖いモノについ惹かれてしまうわけは?
・なぜ、ヒトは科学や宗教を生み出したのか?心の根源へと降りていく、スリリングで明晰な知の探険へ、ようこそ!
出典:インターシフト公式サイト