2017年
400頁
目次(収録作品)
はじめに―近衛文麿は自殺ではなかった!
第1章 この世をば
第2章 革命児たち
第3章 レールを敷く
第4章 果報は寝て待つ
第5章 戦後覇権を掴め
第6章 最後の我が闘争
おわりに―近衛文麿の大望は歴史から拒絶された
現代史を覆す、決定的真実に迫る!
渾身のノンフィクション大作
一挙書き下ろし770枚
近衛は自殺したのではない! 実は謀殺だった!?
近衛は、単なるポピュリストに非ず!
用意周到に己の野望を実現するための布石を着々と打っていた──近衛は、首相時代は赤色分子(風見章・尾崎秀実ほか)を重用し、「敗戦革命」を夢見つつ、戦争末期には近衛上奏文(反共宣言)でアリバイ工作。そして戦後はいち早くマッカーサー詣でをして、自ら改憲の音頭をとり、あわよくば昭和天皇を退位させて親米政権を樹立しようとしました。勢力均衡の中で生き抜いてきた公家の名家としてのDNAをフル回転しての巧みな遊泳術ともいえます。
あと一歩で、その目論見が成就する寸前、それに危機感を抱き、挫折させようとした勢力がありました。彼らは、近衛を東京裁判の被告人の席に追いやり、そして永遠に葬ろうとし、実現するのです。近衛を葬ったのは誰だったのか?
そうした知られざる近衛の全生涯を、「自殺」とされる謎にまで踏み込みつつ、描ききったのが本作品です。出典:ワック公式サイト
[関連・参考]
『近衛文麿 野望と挫折』林千勝(2023・ワック)新書
『日米開戦 陸軍の勝算』林千勝(2015・祥伝社新書)
『日米戦争を策謀したのは誰だ!』林千勝(2019・ワック)