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『公正としての正義 再説』ジョン・ロールズ、エリン・ケリー編(岩波現代文庫)

『公正としての正義 再説』ジョン・ロールズ、エリン・ケリー編、田中成明・亀本洋・平井亮輔訳(岩波現代文庫)

2020年
493頁



『正義論』『政治的リベラリズム』等で著名な政治学者が、A.セン等の批判にも応えながら「公正としての正義」と自ら名付けた正義の構想の90年代以降の理論的到達点を簡潔に示した、生前最後の著書。ハーヴァードでの講義録をもとに加筆・編集したもので、大学生のテキストとしても、一般読者のロールズ入門書としても好適。

出典:岩波書店公式サイト


[関連]
『公正としての正義 再説』ジョン・ロールズ、エリン・ケリー編、田中成明・亀本洋・平井亮輔訳(2004・岩波書店)単行本、定価:4,400円(税込)
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目次(収録作品)

第一部 基礎的諸観念
 1 政治哲学の四つの役割
 2 公正な協働システムとしての社会
 3 秩序だった社会の観念
 4 基本構造の観念
 5 われわれの探究の諸限定
 6 原初状態の観念
 7 自由で平等な人格の観念
 8 基礎的諸観念の関係
 9 公共的正当化の観念
 10 反省的均衡の観念
 11 重なり合うコンセンサスの観念

第二部 正義の原理
 12 三つの基本的な要点
 13 正義の二原理
 14 分配的正義の問題
 15 主題としての基本構造――第一種類の理由
 16 主題としての基本構造――第二種類の理由
 17 誰が最も不利な状況にあるのか
 18 格差原理――その意味
 19 反例による異論
 20 正統な期待、権原、功績
 21 生まれつきの才能を共同資産とみる見解について
 22 分配的正義と功績についての総括

第三部 原初状態からの議論
 23 原初状態――その構成
 24 正義の環境
 25 形式的な諸制約と無知のヴェール
 26 公共的理性の観念
 27 第一の基本的比較
 28 議論の構造とマキシミン・ルール
 29 第三条件を強調する議論
 30 基本的諸自由の優先性
 31 不確実性への嫌悪に関する異論
 32 平等な基本的諸自由再訪
 33 第二条件を強調する議論
 34 第二の基本的比較――序論
 35 公知性に属する諸根拠
 36 互恵性に属する諸根拠
 37 安定性に属する諸根拠
 38 制限つき効用原理に反対する諸根拠
 39 平等についてのコメント
 40 結語

第四部 正義に適った基本構造の諸制度
 41 財産私有型民主制――序論
 42 政体間の幾つかの基本的対比
 43 公正としての正義における善の諸観念
 44 立憲民主制対手続的民主制
 45 平等な政治的諸自由の公正な価値
 46 その他の基本的諸自由の公正な価値の否認
 47 政治的リベラリズムと包括的リベラリズム―― 一つの対比
 48 人頭税と自由の優先性についての覚書
 49 財産私有型民主制の経済制度
 50 基本制度としての家族
 51 基本善(財)の指数の柔軟性
 52 マルクスのリベラリズム批判に取り組む
 53 余暇時間についての手短なコメント

第五部 安定性の問題
 54 政治的なものの領域
 55 安定性の問題
 56 公正としての正義は間違った仕方で政治的か
 57 政治的リベラリズムはいかにして可能か
 58 重なり合うコンセンサスはユートピア的ではない
 59 道理に適った道徳心理学
 60 政治社会の善

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