『義務に関する11の試論―不服従、戦争、市民性』マイケル・ウォルツァー、山口晃訳(而立書房)
1993年
392頁
目次(収録作品)
1 不服従
(不服従の義務/市民的不服従と団体の権威/抑圧されている少数派の義務/知識人の責任について)
2 戦争
(国家のために死ぬ義務/政治的疎外と兵役/良心的参戦拒否/捕虜―戦闘後も戦いは継続するのか)
3 市民性
(国家のために生きる義務/政治的連帯と個人的名誉/市民性の問題/市民性の三つの種類/ある社会主義的市民の生活の一日)
ウォルツアーの「試論」を読んでいくうちに我々は不思議な感慨におちいる。〈義務〉という言葉が、”しなければならない”から”しなくてもよい”という意味に変容してくるからだ…。現代という時代的制約の中で、国家を理論的に相対化しようと試みる。
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