『新装完全版 大国政治の悲劇』ジョン・J・ミアシャイマー、奥山真司訳(五月書房新社)
新装完全版2019年
672頁
目次(収録作品)
改訂版のまえがき / 日本語版に寄せて
はじめに
第1章〈イントロダクション〉
(オフェンシヴ・リアリズム(攻撃的現実主義) / リベラリズム 対 リアリズム / リベラルなアメリカにおける権力政治(パワー・ポリティクス))
第2章〈アナーキーとパワーをめぐる争い〉
(国家はなぜパワーを求めるのか / 覇権の限界 / パワーと恐怖 / 国家目標の優先順位 / 世界秩序の創造 / 国家間の協力)
第3章〈富とパワー〉
(パワーの物質的な基盤 / 人口と富:軍事力の根源 / 軍事力の経済的基礎 / 軍事的潜在力と軍事力のギャップ)
第4章〈ランドパワーの優位〉
(征服 対 強制 / 独立シーパワーの限界 / 戦略エアーパワーの限界 / 陸軍の圧倒的な影響力 / 水の制止力 / 核兵器とバランス・オブ・パワー / 軍事力の計測の仕方)
第5章〈生き残りのための戦略〉
(実践的な国家の目標 / パワー獲得のための戦略 / 侵略国を抑止するための戦略 / 避けるべき戦略 / リアリスト的な理由によるパワーの譲歩)
第6章〈大国の実際の行動〉
(日本 1868~1945年 / ドイツ 1862~1945年 / ソヴィエト連邦 1917~91年 / イタリア 1861~1943年 / 自滅的な行動? / 核武装競争)
第7章〈イギリスとアメリカ:オフショア・バランサー〉
(アメリカのパワーの勃興 1800~1900年 / アメリカとヨーロッパ 1900~90年 / アメリカと北東アジア1900~90年 / イギリスのグランドストラテジー 1792~1999年)
第8章〈バランシング 対 バック・パッシング〉
(どのような時に国家はバック・パッシングをするのか / 革命・ナポレオン時代のフランス 1789~1815年 / ビスマルク時代のプロイセン 1862~70年 / ヴィルヘルム皇帝時代のドイツ 1890~1914年 / ナチス・ドイツ 1933~41年 / 冷戦 1945~90年)
第9章〈大国間戦争の原因〉
(構造(structure)と戦争 /「二極システム」対「多極システム」/「安定した多極システム」対「不安定な多極システム」/ 近代ヨーロッパの大国間戦争 1792~1990年 / 分析と結論)
第10章〈中国は平和的に台頭できるか?〉
(オフェンシヴ・リアリズムのまとめ / アメリカの覇権の追求 / サムおじさんの後を追って / 来るべきバランシング同盟 / 戦争は起こるか? / 平和的台頭の希望)