『みんなが手話で話した島』ノーラ・エレン・グロース、佐野正信訳(ハヤカワ文庫)
2022年
304頁
目次(収録作品)
1「ほかの人間とまったく同じだった」
2 マーサズ・ヴィンヤード島の歴史
3 ヴィンヤード島の聴覚障害の由来
4 ヴィンヤード島の聴覚障害の遺伝学
5 聴覚障害への適応
6 島でろう者として育つ
7 歴史的にみた聴覚障害
8「あの人たちにハンディキャップはなかった」
「障害」そして「言語」とは何かを考えさせるフィールドワークの名著、待望の文庫化!
アメリカ・ボストンの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島。20世紀初頭まで、遺伝性の聴覚障害のある人が多く見られたこの島では、聞こえる聞こえないにかかわりなく、誰もがごく普通に手話を使って話していた。耳の聞こえない人も聞こえる人と同じように育ち、社交し、結婚し、生計を立て、政治に参加した。「障害」「言語」そして「共生社会」とは何かについて深く考えさせる、文化人類学者によるフィールドワークの金字塔。
出典:ハヤカワ・オンライン
原題『Everyone Here Spoke Sign Language: Hereditary Deafness on Martha’s Vineyard』