『江戸時代とはなにか―日本史上の近世と近代』尾藤正英(岩波現代文庫)
2006年
282頁
定価:1,210円(税込)
目次(収録作品)
序説 日本史の時代区分
1 社会組織の基本原理
江戸時代の社会と政治思想の特質
江戸時代の天皇―その社会的基盤は何か
戦国大名と幕藩体制
徳川家康の文教政策と国家構想
2 宗教と文化
日本における国民的宗教の成立
思想にみる江戸時代の個と集団
元禄文化と社会―職業文化人の登場
3 近代への展望
明治維新と武士―「公論」の理念による維新像再構成の試み
日本史上における近代天皇制―天皇機関説の歴史的背景
江戸時代はなぜ270年もの間,平和を保ったのだろう.また,明治維新が大きな混乱なく推移したのはなぜだったのか.徳川政権の成立とその元での「役」負担の意識は,天皇・将軍・武士・民衆の関係を大きく変えたが,明治以降に続く「近代」の土壌を,法や宗教などの側面から明らかにし,新たな江戸時代像を提示する.(解説=ケイト・W.ナカイ)
出典:岩波書店公式サイト
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『江戸時代とはなにか―日本史上の近世と近代』尾藤正英(1992・岩波書店)単行本
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