『新装版 占領史録』(上下)江藤淳編(講談社学術文庫)
『新装版 占領史録 上 降伏文書調印経緯・停戦と外交権停止』
1995年
762頁
定価:2,349円(税込)
目次(収録作品)
第1部 降伏文書調印経緯
1 マニラ会談
2 厚木、横浜進駐
3 降伏調印
4 占領初期の改革
第2部 停戦と外交権停止
1 停戦と武装解除
2 満州と朝鮮
3 中国大陸の終戦
4 インドシナ半島の終戦
5 外交権の停止
昭和天皇の「玉音放送」から9月2日の降伏文書調印に至る間、ソ連の北海道北半分の占領要求を米国が拒否するなど連合国側は対日占領実施のため激しい角逐を展開。8月30日にマッカーサーが厚木に降り立ち、米軍が日本進駐を開始。中国大陸では日本降伏の報が駆け巡り、満州国崩壊、300万日本軍の武装解除と在留日本人の引き揚げなど、混乱が続いた。内部文書と重要証言による貴重な終戦の記録。
出典:講談社BOOK俱楽部
『新装版 占領史録 下 憲法制定経過・日本本土進駐』
1995年
819頁
定価:2,349円(税込)
第3部 憲法制定経過
憲法第九条の成立について/(元GHQ民政局次長)チャールズ・L・ケイディス氏インタビュー
1 外務省周辺の憲法論議
2 近衛グループと松本委員会
3 「マッカーサー草案」の提示
4 「新憲法」誕生へ
第4部 日本本土進駐
日本占領を回想する……リチャード・B・フィン
1 終連と占領軍
2 関東進駐
3 東北・北海道進駐
4 中部・近畿進駐
5 中国・四国進駐
6 九州進駐
終戦直後、憲法草案を起草したケイディス元大佐へのインタビューなどの重要証言で、憲法制定経過と天皇制や軍備を巡る日米の方針の劇的な衝突を明らかにする。また「日本本土進駐」編では、米軍の進駐という未曾有の事態に直面した政府および日本各地の緊張と不安を具体的に描き、敗戦国の実像を余すところなく伝える。憲法第9条をめぐる諸問題など戦後日本の出発点を再確認する貴重な史料を集成。
出典:講談社BOOK俱楽部