2022年
288頁
目次(収録作品)
序章 面会の日
第1章 懲役一五年
第2章 モンスターを倒した
第3章 母と娘
第4章 詰問、罵倒、蒸し返し
第5章 医学部目指して
第6章 「娘は合格しました」
第7章 九年の浪人生活
第8章 助産師になりなさい
第9章 黄色いコップ
第10章 家族だから
終章 二度目の囚人
2018年3月、滋賀・守山市野洲川の河川敷で、両手、両足、頭部を切断された体幹部だけの遺体が発見された。遺体は激しく腐敗しており、人間のものか動物のものかさえ判別が難しかったが、その後の捜査で、近所に住む58歳の女性のものと判明する。女性は20年以上前に夫と別居し、31歳の娘と二人暮らしで、進学校出身の娘は医学部合格を目指して9年間もの浪人生活を経験していた。警察は6月、死体遺棄容疑で娘を逮捕する。いったい二人の間に何があったのかー。司法記者出身のライターが、獄中の娘と交わした膨大な量の往復書簡をもとにつづる、渾身のノンフィクション。
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