スポンサーリンク

『雨の科学』武田喬男(講談社学術文庫)

『雨の科学』武田喬男(講談社学術文庫)

2019年
240頁




目次(収録作品)

1 地球に降る雨のミクロな特徴(雨粒の形と大きさ/雨の強さと雨粒の大きさ分布/雨が降る雲、降らない雲/多くの雨は雪が融けたもの/雨の降り方は人間活動によって変わる)
2 雲の組織化(積乱雲の生涯/生物のような積乱雲/集中する豪雨/人工衛星から観る雲の群(クラウド・クラスター)/地形の働きによる降雨の強化と集中)
3 雨の気候学(気候域と雨量/亜熱帯域の降雨/雨のテレコネクション/雨の経年変化/水惑星の水問題)

原本『雨の科学――雲をつかむ話』(2005・成山堂書店)

「雲から雨が降る」という、一見あたりまえの自然現象の仕組みと奥深さを探究した、気象学の入門書。
 なぜ雨は、滝のようにつながって落ちてこないのか。雨粒はどんな形をしているのか。小雨の雨粒と、大粒の雨粒は、どのくらい大きさが違うのか。雲粒と雨粒の境目はどこにあるのか。なぜ、雨が降りやすい雲と、降りにくい雲があるのか。水蒸気が凝結するための「雲粒の種」とは。自己増殖し、自己組織化して雨を降らせる、生物のような積乱雲の生涯とは――。

 傘とレインコートで日常的な雨対策をし、冬にも豪雪に見舞われる日本列島の降雨事情は、地球上でも特異なものだという。その地形的特質から、近年多発する集中豪雨のメカニズムとエルニーニョ現象、温暖化のカギを握る雲の種類、さらに、「人類の夢」である人工降雨や気象の人工調節の可能性まで、雲・雨・雪の研究に尽くした第一人者が、平易に解説する。

出典:講談社BOOK俱楽部

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Secured By miniOrange