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『イタリア・ルネサンスの文化』ブルクハルト(ちくま学芸文庫)

『イタリア・ルネサンスの文化』(上下)ヤーコプ・ブルクハルト、新井靖一訳(ちくま学芸文庫)

上巻

2019年
496頁

目次(収録作品)

第1章 精緻な構築体としての国家(十四世紀の専制君主/十五世紀の専制君主/群小専制君主 ほか)
第2章 個人の発展(イタリア国家と個人/人格の完成/近代的名声 ほか)
第3章 古代の復活(廃墟の都ローマ/古代の著作家たち/十四世紀の人文主義 ほか)

本書は、歴史家ブルクハルトが、ルネサンスを単なる「古代の再生」として捉えず、あらゆる分野における近代化への移行運動として大胆に解釈しなおしたものである。細部まで組織化されていく中央集権国家、陰謀・同盟・裏切り・買収、そして冷徹な打算に基づく外交政策。それらを通じて、近代的な社会と人間の生活様式文化は、いかにして出現したのか。「ルネサンス」の本質を細部において総合的に捉え、人類史上突出した時代として発見した畢生の大著。

出典:筑摩書房公式サイト


下巻

2019年
514頁

第4章 世界と人間の発見(イタリア人の旅行/イタリアにおける自然科学/風景美の発見 ほか)/第5章 社交と祝祭(身分の均等化/日常生活の外面に現われた洗練/社交の基盤としての言語 ほか)/第6章 習俗と宗教(道徳性/日常生活における宗教/宗教とルネサンスの精神 ほか)

権力の集中によって「国家」が成立していくルネサンス期イタリア。そこで生じる不穏な政治・社会情勢は人々に緊張感を与えつづけたが、そのことがかえって人間の倫理観・宗教・社会・国家についての思考を深化させ、かくして個性的な万能人が輩出し、他に類を見ない陰翳にとんだ豊饒な文化も生じたのである。稀代の歴史家が膨大な史料をもとにイタリア・ルネサンスの全体像を活写し、時代推移的な叙述ではなく、歴史的諸現象を横断的に精察することによって、近代ヨーロッパ文化の原型をあぶりだす。

出典:筑摩書房公式サイト



『イタリア・ルネサンスの文化』(上下)ブルクハルト、柴田治三郎訳(中公文庫)

上巻 1974年・358頁
下巻 1974年・350頁

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