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『焼け跡の青春・佐々淳行』(文春文庫)

『焼け跡の青春・佐々淳行―ぼくの昭和20年代史』佐々淳行(文春文庫)

2006年7月15日第1刷発行
317頁




目次(収録作品)

序章 大日本帝国が死んだ日
第1章 焼野ヶ原の東京
第2章 飢餓・狂気・堕落
第3章 耐乏生活の日々
第4章 吹き荒れる大改革の嵐
第5章 父の死
第6章 束の間の「青春謳歌
第7章 「背水の陣」の東大受験
第8章 朝鮮戦争勃発
第9章 志を立て警察へ
終章 ローアリング・トゥエンティーズ・昭和

あとがき
文庫版あとがき

解説 上坂冬子

著者は、防衛施設庁長官などを務めた警察・防衛官僚で評論家。(1930‐2018)

本書は、先の大戦後、著者が高校生(旧制)から大学を卒業して現・警視庁に就職するまでを語ったもの。副題にあるように、敗戦後の日本の貧しい暮らしぶりや社会の様子の記録も豊富に書かれている。

(p.115)

あとから考えてみると、アメリカの日本占領政策は、アメリカで社会主義的なニュー・ディール政策を試みたが、果たせなかったアメリカ左派の学者、メディアの進歩勢力が、本国で夢みた「自由・社会主義」というニュー・バージョンの社会主義国家創設の壮大な実験だったのだ。
そして人権尊重、反戦、自由平等というアメリカ左派の夢は、日本で見事に実り、日本は世界で珍しい社会主義経済大国となったのだった。


[関連]
『焼け跡の青春・佐々淳行―ぼくの昭和20年代史』佐々淳行(2003・文藝春秋)単行本
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