『「玉砕の島」ペリリューから帰還した父』ゆき惠(ゆき恵)・ヒアシュ(潮出版社)
2018年7月20日初版発行
254頁
目次(収録作品)
第1章 ペリリュー島の戦いとは何か
第2章 父はなぜペリリュー島に派遣されたのか
第3章 果敢に戦った日本兵たち
第4章 米軍兵士たちの戦い
第5章 幻の石井式濾水機は残存していた
第5回潮アジア・太平洋ノンフィクション賞受賞作!
太平洋戦争の中で日米の精鋭同士が戦い、最悪の死傷率を出したペリリューの戦い。
「玉砕の島」でいったい何が起こったのか―。
遺族だからできた徹底取材。元兵士たちの証言から見えてきた真実とは!梯久美子氏絶賛!「これは書くべき人が書いた本だ」
出典:潮出版社公式サイト
著者は、米国で留学生向けの下宿屋を営む経営者。
本書は、著者の父の戦争体験を追ったノンフィクション。
天皇皇后のパラオ訪問などを綴った第1章、ペリリュー戦を体験した米軍兵士らへの取材(第4章)がよい。
なかなかおすすめの本。
なお、ペリリュー島の式典で握手し抱擁した、元兵士ウィリアム・ダーリンと土田喜代一の映像・画像は下記で見られる。
[筆者注]
(p.24)
「[アンガウル島の戦いにおいて]米軍の兵力二万一〇〇〇人に対して日本軍は一二〇〇人。(略)
[米軍の攻撃で]一五一〇人が戦死。」
これは、人数が合わなくおかしい。
戦力は、米軍21,000人、日本軍1,250人。米軍戦死者260人、日本軍戦死者1,191人。
(Wikipedia)
[関連・参考]
「孫娘と巡るペリリュー島」(日テレNEWS、YouTube)