2016年
480頁
目次(収録作品)
保元物語 上巻(鳥羽院と崇徳院との父子対立/後白河天皇の即位/熊野権現の乱世予告 ほか)
保元物語 中巻(為義子息の先陣争いと義朝の出陣/為朝の強弓、清盛勢を退ける/平氏の郎等、山田是行の挑戦 ほか)
保元物語 下巻(院方人物への尋問/崇徳院の皇子、重仁親王の出家/為義の出家 ほか)
保元の乱で勝利し上皇となった後白河院のもと、藤原信頼と信西とが権勢を争い、信頼に抱き込まれた源義朝が挙兵して上皇と天皇を幽閉。旅中にあって急報を受けた平清盛が取って返して反乱軍を鎮圧する。悲運に見舞われた源氏は、以後、雌伏の時代に入り、清盛は全盛期を迎えて武家の時代が不可避な段階へ―。最新の研究成果をふまえ、本文、脚注、現代語訳、校訂注に解説までを収載した文庫で初めての完全版。
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『平治物語 全訳注』谷口耕一・小番達訳(2019・講談社学術文庫)656頁