
『テクストとしての日本』モーリス・パンゲ、竹内信夫・田村毅・工藤庸子訳(筑摩書房)
1987年5月20日初版第1刷発行
249頁
目次(収録作品)
まえがき
私のなかの日本
1
バルト諸相
テクストとしての日本――『表徴の帝国』によせて
ミシェル・フーコー――その修業時代
文人ラカン
2
カミュ、ドストエフスキー、三島――自死をめぐって
ニヒリストフロベール
3
小津安二郎の透明と深さ
サドから三島へ――犠牲の幻想
ワーグナー 陶酔の世界
4
ある哲学者の見た日本
日本註解者 クローデル
クローデルと内なる壁
あとがき
著者は、フランスの哲学者、文化人類学者、日本学者。(1929-1991)
本書についてネットで調べたら「日本文化論の名著」とあり、また著者が三島由紀夫と親交があったという点に惹かれ手にとる。
本書は、目次にあるようにいろいろな内容を論じた評論集で、書名は所収の一つ評論から採っているだけ。ゆえに、全体が日本論の本ではない。全体的には、いま一つ。
ルジューヌ神父(ピエール・クロード・ル・ジューヌ)の日本についての考察を論じた「ある哲学者の見た日本」が、そこそこ興味深い。