『増補 オオカミ少女はいなかった―スキャンダラスな心理学』鈴木光太郎(ちくま文庫)
増補版2015年
333頁
目次(収録作品)
1章 オオカミ少女はいなかった―アマラとカマラの物語
2章 まぼろしのサブリミナル―マスメディアが作り出した神話
3章 3色の虹?-言語・文化相対仮説をめぐる問題
4章 バートのデータ捏造事件―そしてふたごをめぐるミステリー
5章 なぜ母親は赤ちゃんを左胸で抱くか―ソークの説をめぐる問題
6章 実験者が結果を作り出す?-クレヴァー・ハンスとニム・チンプスキー
7章 プラナリアの学習実験―記憶物質とマコーネルをめぐる事件
8章 ワトソンとアルバート坊や―恐怖条件づけとワトソンの育児書
9章 心理学の歴史は短いか―心理学のウサン臭さを消すために
本書は、『オオカミ少女はいなかった―心理学の神話をめぐる冒険』に加筆・修正を行い改題し文庫化したもの。
否定されているのに事実として何度もよみがえり、テキストにさえ載ってしまう心理学の学説の数々の迷信や誤信。それらがいかに生み出され、人がなぜだまされてしまうのか、心理学における驚きのねつ造の歴史。オオカミ少女アマラとカマラはいなかった? サブリミナル効果はでっち上げ? 虹が3色にしか見えない民族が本当にいる?「論理的にものを考える」とはどういうことかがわかる。
出典:筑摩書房公式サイト