2011年
272頁
目次(収録作品)
第1章 公共善と正義
ホメロス『オデュッセイアー』―ゼウスの正義
プラトン『国家』―正義は、国家や人間における調和である
アリストテレス『ニコマコス倫理学』―正義とは公的な善の実現である
キケロ『義務について』―徳の女王としての正義
アウグスティヌス『神の国』―「遍歴の旅」の途上の正義
トマス・アクィナス『神学大全』―天上の浄福を準備するのが支配者の正義
マキアヴェッリ『君主論』―自由な共和国における正義
第2章 社会契約論と正義
ホッブズ『リヴァイアサン』―国家が正義を執行する
スピノザ『エチカ』―民主的な国家のうちで最高の自由と正義が実現する
ロック『市民政府論』―不法に抵抗するのは正義である
ルソー『社会契約論』―社会契約が正義を実現する
カント『人倫の形而上学』―永遠平和のうちで地球的な正義を
第3章 市民社会論
ヒューム『人性論』―人間はその本性からして社会を作り、正義を実現する
アダム・スミス『道徳感情論』―人間には正義を望む道徳的な感情がある
ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』―最大多数の最大幸福
ヘーゲル『法の哲学』―正義を欠いた幸福は善ではない
第4章 現代の正義論
マルクス『ドイツ・イデオロギー』―イデオロギーとしての正義
ニーチェ『道徳の系譜学』―約束する人間の正義とルサンチマンの正義
ベンヤミン「暴力批判論」―未曾有の正義
ハイエク『法と立法と自由 二 社会正義の幻想』―配分的な正義は不正
ロールズ『正義論』―公正としての正義
ノージック『アナーキー・国家・ユートピア』―正義の国家は最小国家
マイケル・ウォルツァー『正義の領分』―財が異なると、正義も異なる
マイケル・サンデル『これから「正義」の話をしよう』―善は正義よりも優先される
ハーバーマス『討議倫理』―討議において正義と連帯が実現する
ホネット『正義の他者』―不正から正義を考えよう
レヴィナス『全体性と無限』―他者との語り合いが正義である
デリダ『法の力』―正義とはアポリアである
西洋思想史上、「正義」について考えることは、「道徳」「倫理」「政治」などの問題とかかわりあいながら、つねにひとつの軸となってきた。「公正さとは何か」「正しさの基準はどこにあるのか」などなど、今日でも喫緊の課題として論じられるこれらについて、大思想家たちの「名著」は大きなヒントと刺激を与えてくれることだろう。プラトン、アリストテレスから、ホッブズ、ロック、ベンサム、ニーチェ、さらにはロールズ、デリダ、サンデル…。この一冊で主要な思想のエッセンスがわかる。
出典:筑摩書房公式サイト
