『ニーチェ全集 別巻1 ニーチェ書簡集1』フリードリッヒ・ニーチェ、塚越敏訳(ちくま学芸文庫)(全15巻+別巻4)
1994年
684頁
ギムナジウムから大学へ、若き日の友人に滔々と吐露する学問への情熱。ヴァーグナーの音楽への一途な傾倒と、ある日突然の幻滅がもたらした決定的な離反。ルー・ファン・ザロメへの熱き思い、恋の告白、それにもかかわらず成就しなかった愛。そして、何をおいても、自著にたいする大きな自負と、世界の無理解への徹底的な対峙。1861年から1883年の23年間にわたるニーチェの肉声を、ここに集成する。
出典:筑摩書房公式サイト
『ニーチェ全集 別巻2 ニーチェ書簡集2・詩集 』フリードリッヒ・ニーチェ、塚越敏・中島義生訳(ちくま学芸文庫)
1994年
676頁
『ツァラトゥストラ』によって「永遠回帰」の思想に到達したニーチェは、晩年の思索のなかで「権力への意志」「超人」「一切の価値の価値転換」といった中心思想を次々と叙述していく。いわゆる《後期の思索》の時期といわれる1884年から1889年まで、精神錯乱に至る6年間の書簡を掲載する。また、ニーチェの哲学と不即不離の関係にあるといわれる詩的表現。若々しいパトスを表出した初期詩集から、『悲劇の誕生』『ツァラトゥストラ』を貫く「ディオニュソス頌歌」まで、生涯にわたって続けられた詩作の跡をたどる。
出典:筑摩書房公式サイト