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『「読む」技術』石黒圭(光文社新書)

『「読む」技術―速読・精読・味読の力をつける』石黒圭(光文社新書)

2010年
262頁




目次(収録作品)

なぜ「読む」技術を鍛えるのか
第1部 読みの理論(「読む」ということ/「読む」技術の多様性)
第2部 速読―速く効率的に読む技術(話題ストラテジー―知識で理解を加速する力/取捨選択ストラテジー―要点を的確に見ぬく力)
第3部 味読―文章世界に自然に入りこむ技術(視覚化ストラテジー―映像を鮮明に思い描く力/予測ストラテジー―次の展開にドキドキする力/文脈ストラテジー―表現を滑らかに紡いで読む力)
第4部 精読―深く多面的に読む技術(行間ストラテジー―隠れた意味を読み解く力/解釈ストラテジー―文に新たな価値を付与する力/記憶ストラテジー―情報を脳内に定着させる力)

言語の学習には、「読む」「書く」「聞く」「話す」という四つの技能がある。その中でも「読む」という行為は、漢字と語彙がわかれば自然に読めると思われているせいか、他の三つの技能よりも軽んじられる傾向にある。しかし、現実の生活を振り返ってみると、「読む」という活動に割く時間は圧倒的に多い。学生であれば教科書や参考書、社会人であれば報告書やレポート、空き時間のメールチェックや新聞・雑誌による情報収集、そして休日の趣味の読書等々。また、人によって「文体」が違うように、読み方にも「読体」という個性があることは、あまり知られていない。
本書は、化石化した自分の読みに揺さぶりをかけ、新たな読みを自分で開発する力をつけるための、八つの戦略(ストラテジー)を紹介。読むという行為をとらえ直し、読み方の引き出しを増やし、実生活での創造的な活動に結びつけることを目指す。

出典:光文社公式サイト

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