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『構造人類学』レヴィ=ストロース(みすず書房)

『構造人類学』クロード・レヴィ=ストロース、荒川幾男・生松敬三・川田順造・佐々木明・田島節夫訳(みすず書房)

1972年
488頁
定価:7,260円(税込)




目次(収録作品)

序 (生松敬三訳)
第1章 歴史学と民族学

言語と親族 (佐々木明訳)
第2章 言語学と人類学における構造分析
第3章 言語と社会
第4章 言語学と人類学
第5章 第3章、第4章への追記

社会組織 (生松敬三訳)
第6章 民族学におけるアルカイスムの概念
第7章 中部および東部ブラジルにおける社会構造
第8章 双分組織は実在するか

呪術と宗教 (田島節男訳)
第9章 呪術師とその呪術
第10章 象徴的効果
第11章 神話の構造
第12章 構造と弁証法

芸術 (荒川幾男訳)
第13章 アジアとアメリカの芸術における図像表現の分割性
第14章 魚のつまった胴体をもつ蛇

方法と教育の諸問題 (川田順造訳)
第15章 民族学における構造の観念
第16章 第15章への追記
第17章 社会科学における人類学の位置、および、人類学の教育が提起する諸問題

〈訳者あとがきに代えて〉 人類学の視点と構造分析 (川田順造)

レヴィ=ストロースは、マルクスの有名な定式〈人間は自分の歴史をつくる。けれども歴史をつくっていることを知らない〉を引用し、前半の言葉で歴史学を、後半の言葉で民族学を正当化し、二つのアプローチは補完的で分ちがたいものであることを示しているといい、人類学の目的は、意識されない思惟の普遍的構造を明らかにし、人間への全体的考察に寄与することにあると述べている。
この目的を果すために、無意識な言語活動に音韻上の体系をもたらした構造言語学の成果や数学の変換理論を人類学に適用することは、レヴィ=ストロースによりはじめて、ひとつの力をもった方法として確立した。本書は、未開社会の親族関係、社会組織、宗教、神話、芸術に構造分析の軌跡を具体的に例示した、構造主義人類学のマニフェストというべき画期的論文集。後半の諸章における人類学の方法と人類学教育の現状と未来についての考察も、きわめて示唆に富むものである。

出典:みすず書房公式サイト


[関連]
『構造人類学』クロード・レヴィ=ストロース、荒川幾男・生松敬三・川田順造・佐々木明・田島節夫訳(新装版2023・みすず書房)定価:7,920円(税込)

構造人類学

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