改版1979年
142頁
目次(収録作品)
みずうみ
マルテと彼女の時計
広間にて
林檎の熟する時
遅咲きの薔薇
月光に浮かび上がる少女エリーザベトの肖像。老学究ラインハルトはいま少年の日の昔にいる。あの頃は、2人だけでいるとよく話がとぎれた。それが自分には苦しくて、何とかしてそうならないように努めた。――若き日のはかない恋とその後日を物語る「みずうみ」ほか、抒情詩人シュトルム(1817-1888)の若々しく澄んだ心象を盛った短篇を集めた。
本書表紙(カバー)より