2012年
320頁
目次(収録作品)
母の手紙
女中勤め
悪魔の涎
追い求める男
秘密の武器
悪夢、幻想、狂気―本書は言語化されたコルタサル自身のオブセッションであり、読む者をその妖しい魔力で呪縛して読後に烈しい恐怖と戦慄をもたらす、不気味で完璧なオニリスムの結晶である。幻想小説の至高点を求め続けた短篇の名手コルタサルの、その転換期の傑作「追い求める男」のほか、息詰まる緊張感をはらんで展開する四篇を収める。
本書表紙(カバー)より
[関連]
『コルタサル短篇集 悪魔の涎・追い求める男 他八篇』木村栄一訳(1992・岩波文庫)