2015年
370頁
定価:3400円(税別)
目次(収録作品)
1 陸軍省整備局・関東軍特務部―計画立案、満洲国、二・二六事件(名古屋幼年学校/幼年学校の教育 ほか)
2 陸軍「謀略」課長―機密費、紙幣偽造、対支交渉(大日本正義団/軍法会議への圧力 ほか)
3 異国を舞台の知謀戦―インド独立運動、ビルマ撤退(阿部内閣との関係/陸軍がつくって、見限った ほか)
補論 私が参加した日米交渉(日米交渉の発端/日米諒解案の起草 ほか)
満洲国建国、陸軍中野学校設立、紙幣偽造、日米開戦回避交渉、インド独立運動―。舞台裏では何が起きていたのか。関東軍参謀、陸軍省軍事課長などを歴任し、昭和陸軍の謀略を一手に引き受けた将校が明かす裏面史。
出典:日本経済新聞出版公式サイト
異能の軍人が本音で語る意外史
「北一輝の最後は立派なものだった」–
中野学校、登戸研究所、紙幣偽造、2.26事件ーー。日本陸軍の謀略のシステムを設計し、関東軍参謀、陸軍省軍事課長など要職も歴任、政界、財界との交流もあった異能の軍人、岩畔豪雄。
東条英機、小磯国昭、杉山元、石原莞爾、田中新一、武藤章など昭和陸軍を代表する将軍たちの素顔を大胆に語り、日独伊三国同盟、日米交渉、インド独立運動など世界史の分岐点でどのような役割を果たしたのかを明らかにする貴重な証言録。木戸日記研究会メンバーの質問を通じて昭和陸軍の舞台裏が解明されます。
陸軍省の実態、情報収集、謀略の実務についても詳細に語る本書は、戦後70年を経たいまでも新鮮な情報に満ちています。
防衛大学校教授・等松春夫氏の解説で歴史的位置づけが理解できます。アマゾン商品説明より